
函館には2つの修道院があります。
トラピストとトラピスチヌです。
比較してみましょう。
同じ厳律シトー会に属する、一度入ったら二度と出られない厳しい戒律の修道院です。
祈り 労働 沈黙
この日本でも屈指の修道院が2つも函館にあるのはどうしてなのでしょう。
やはり、この古い港町は外国からいろいろなものが最初に入ってくるということでしょう。
正式名称 | 灯台の聖母トラピスト大修道院
母修道院となる資格がある。 |
天使の聖母トラピスチヌ修道院
子修道院 |
場所 | 北海道北斗市三ツ石392 | 北海道函館市上湯川町346 |
性別 | 男子 | 女子 |
創立 | 1896年 | 1898年 |
ルーツ | 厳律シトー会 1098年 | |
モットー | 隠世共住修道院生活は、カトリック教会の中で、神への絶えざる祈りと奉仕の使命を受けています。
モナスク(修道士)とはラテン語の「ただ一つのもの」から来ています。神だけに向かって生きる者の意味です。 |
神に呼ばれ、心のまなざしを絶えず神に向けて、神の御顔を探し求めることに生涯を捧げ尽くす修道女たちの修道院です。 |
名産品 | トラピストクッキー
トラピストバター (中世から続くフランスシトー会伝統製法) トラピストジャム トラピストバター飴
オリジナルソフトクリーム |
手作りクッキー
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ホームページ | ||
感想 | ここの大修道院は、非常に景色がいいです。海岸から遠くの丘の上に修道院が見えます。歩いていく人は十分時間を取りましょう。
しかし、修道院まで長く歩いていくことはきっと無駄にならないでしょう。 色々なことを考えながら修道院に向かいましょう。 広大な牧場、農場があります。 上の方にはルルドの洞窟があります。
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箱庭的な空間でやさしい雰囲気があります。こじんまりとまとまっていていい雰囲気です。湯の川温泉、函館空港の近く、 |
入会希望 | ローマカトリック洗礼3年以上
20歳以上、原則として45歳未満 生涯を通して完全な独身生活を送る決心があり、扶養すべき家族のない者 負債のない者 |
カトリックの洗礼を受けて2年ぐらいを経た方で40歳くらいまでの方、個々の事情に応じます。 |
当別の
トラピスト大修道院の手前1kmは、
まっすぐな一本道です。
この長い一本道
これがこの大修道院の象徴です。
この生涯務める修道士として生きるための決心を固める
一本道です。
まだ迷っている人はいたのでしょうか。
それとも、わき目も降らず
一直線に目指していったのでしょうか
この世界は、非常に生きずらいです。
この俗世をはなれて、神とともに生きる覚悟はどれほどの
物でしょうか。
特にこの厳律シトー会は特に戒律が厳しく、
沈黙が要求されます。
特に食事時は特に厳しく沈黙が守られます。
一日に7回独特の旋律で祈りの歌を歌います。
それ以外は沈黙です。
それゆえに、手サイン、手話のようなものを利用します。
修道士同士の会話も厳しく制限されています。
多く話すものは罪を逃げられない
舌によって過ちを犯さぬようにしよう。
共同生活ながらも、
神と一対一で向き合うのです。
一度入ると二度と出られません。
しかしながら、
第2次世界大戦中はこの修道院からも
徴兵されました。
11名徴兵 4名戦死という記録も
ありました。
この、インターネットで世界中の情報が
一瞬に手に入る時代に、
ただ聖書研究と祈りにすべてを捧げた、沈黙の生活とはどのようなものでしょう、
想像できないものです。
余りにも、あちらこちらに顔を向けながら、生活している我々現代人に、
中世から続く修道士生活が、両方存在する不思議を感じました。
ベンチに座り、ソフトクリームを食べながら、遠くの海を見ていたら、
二度と会えない人たちの顔が浮かびました。
やっぱりここは何かあるようです。
なにか、天とつながるアンテナがあるのかもしれません。